タイトル

凍土の密約

本

今野敏

◆あらすじ◆
公安警察官の事件簿3くらい

●感想

 久しぶりにこのシリーズ読みました。今野敏の他の作品はしょっちゅう読んでいますがこれは久しぶりです。樋口にしても、安積にしても、他作品は刑事警察の事件を扱いますがこれは別。公安の話です。
 刑事警察のほうから見ると公安は情報を共有しないし、エリート意識が強いしでいけ好かないヤツらに見えます。ですが公安警察の方から見ると刑事は目先の犯人の逮捕に躍起になって大局が見えていない風に見えます。作品によってきちんと視点を切り替えている証拠ですね。凄い。
 公安の話だけあって流石に話がでかいです。北方領土とかマッカーサーとか…そして公安の捜査の特徴がわかりました。公安警察は起訴が最終的な目標ではないため、証拠固めなどを重要としていません。また推察で動き、チームプレーを基調とする刑事とは打って変わって単独行動が多いです。それぞれ情報ソースをもち共有することもありません。そして部下が言った事を上司は深く追求せずに信じます。公安警察官が言うことならば「それはほぼ間違いない」と思っているからです。なんだかミステリアス。
 これを読んでてナルトの暗部を連想しました。1人1人が単独で任務をこなせるくらい力があり、実力があっても適正がない人間はなれない点が似ていると感じました。ナルトで言えばガイが良い例です。実力はありますが秘密を守り、汚れ仕事をやりきれるかという点には不安があるのでしょう。性格的に。
 主人公も3作目にして一端の公安警察官になってきたようです。さらには今回の一件でエース級になるための登竜門的な講習に呼ばれました。この作品が何作目まで出ているか知りませんが次の作品ではエースになってるか、講習の内容が描かれていたら面白いだろうなって思います。

【名言】

準備中



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