タイトル

隠蔽捜査4 -転迷-

本

今野敏

◆あらすじ◆
厚生省の麻取りと外務省の連中をエイ!

●感想

 久しぶりに隠蔽捜査読んだかも。相変わらずブレません。今回も正論と階級で相手を黙らせます。相手は警視庁交通部部長・柿本、厚生労働省麻薬取締部・矢島。どちらもただの所轄の署長だと思って鼻息荒くしてやってきて、無茶を言いますが案の定正論で押し切られてしまいます。竜崎には小学生の伝家の宝刀「先生に言うぞ」も通用しなかったことでしょう。
 今回は多数の事件が同時に降りかかってきます。省を庁を超えて難題を押し付けられます。キャリアというのは省庁が違っても同族意識というのがあるようです。まぁ確かに大きなくくりで言えば全員同じ国家公務員ですしね。そしてお互い頭が切れるもんだから情報の駆け引きがめんどくさい。いかにこちらの手の内をさらさず、相手から聞き出すかということを大事にしている。協力し合ったらいいのに。色々あるんでしょうね、下々の民にはわからない高度な政治的な判断ってやつが。
 4つくらいの問題が全てつながってきますが、2つの事件は捜査本部ができるくらいの事件です。そしてその2つの事件の捜査本部長に竜崎が任命されます。もはや異例中の異例です。一所轄の署長が捜査本部長を2つ兼任するなんて、野球に例えるなら二軍の選手が一軍の試合で投手と4番を兼任するようなものですかね。野球詳しくないので適当ですが。そして結局期待に応えて事件を見事に解決します。おまけに天敵だと思っていた野間崎管理官との関係も少し友好的なものになってきました。読者が気にしてるだけで竜崎当人は気にしてないでしょうが。
 相変わらずのクオリティーで一気に読めました。全作者のシリーズ物で最も好きです。「面白いシリーズ物の本貸して」って言われたら真っ先にオススメします。とにかく読んでみてください。まずハマります。

【名言】

そちらこそ、誰にものを言ってるんです。あなたは、私より一期下でしょう?



©Copyright 2014 Revel in the Novel All Rights Reserved.