タイトル

史上最強の内閣

本

室積光

◆あらすじ◆
国のピンチに一軍の内閣が出てきた

●感想

 埋蔵金発掘課長が面白かったのでこの作者の他の作品も読んでみたくなりました。作風にはまったということです。結果から言えば埋蔵金発掘課長を凌駕する面白さでした。
 あらすじはというと、今の内閣は二軍で有事の際には本物の実力を持った一軍が出てくるというもの。世襲議員ばかりで選挙で勝つために国民の人気を取ることしか考えていない二流の政治家とは物が違います。
 今回の有事とは北朝鮮が日本に向けてミサイル発射の準備に入ったこと。今の軟弱な政府では対応しきれず、現首相は京都にいる影の首相・二条にSOSを出した。自分で処理し切れない事は上司に相談する。これは社会人の鉄則ですね。現首相は政治家としてはボンボンでも最低限の社会人としての作法は心得ているようです。というわけで二条内閣の誕生です。
 閣僚がこれまたユニークです。歴史上の人物の名前をもじった感じで、人柄はまさにその人そのもの。読者がイメージしやすいように作られています。歴史を知っていればですが。るろ剣でも大久保利通が暗殺された時斎藤が言っていました「政界には力不足の二流三流ばかりが残っちまった」と。昔は骨のある人が多かったようです。そりゃそうでしょう。非常事態ばかりだったのだから。幕末は動乱だったし、戦争ばっかやってたし。良くも悪くも時代がうねっていて、国を憂いる人が多かったのでしょうね。
 北朝鮮のスパイとして人生を全うした人のエピソードが最後に語られます。島崎藤村の詩を知っている人ならば、ずっとパロディ調できたにもかかわらずちょっとウルっとしてしまうはずです。何にせよ読みやすく肩肘張らずに読める小説ですので読書始めたての方にもオススメできます。

【名言】

考え中



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