タイトル

史上最強の大臣

本

室積光

◆あらすじ◆
最強の内閣の文部科学大臣が活躍

●感想

 史上最強の内閣がとても面白かったので直ぐに続編である本作を読みました。前作に負けず劣らず面白かったです。シリーズ物の良いところは高確率で面白さが担保されているところですね。
 今回は内閣自体が変わるわけではありません。地方行政のそれも教育の一端に関わります。教育ということで文部科学大臣・新門の出番。ずっと温めていた独自の教育法を実践します。
 新しい改革を実行しようとすると当然反発があります。それはどんな分野でも同じで、正常な状態です。思想・表現の自由が認められている証拠だからです。どこぞの国では批判が許されていません。そんな国は生きづらくてしょうがないでしょう。
 本作は教師をしている人、これから教師を目指す人に読んで欲しい小説です。本作では道徳教育について議論があります。不完全である大人が子供に教えられることなどあるのか、と反対勢力の代表は言います。それに対する答えは"大人には子供に道徳を説く資格があるんじゃない、義務がある。自分自身は歴史に名を残せなくても、目の前の子供を通じて未来の社会に関わっている、そういう矜持を持って教育に当たる"と。これは抜粋です。本当はもっと熱いやり取りがあるので読んでみてください。
 コメディタッチは前作より少ないです。ですが間違いなく面白いです。新門大臣と彼に見出された高原が反対勢力と議論するシーンが最高です。胸がスッとします。新年早々良い小説に出会えました。今年もいっぱい本読もっと。

【名言】

 国民のために命を捨てる覚悟を持ちなさい。その日のためにあなたは生きるのです。



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