タイトル

レッドゾーン(下)

本

真山仁

◆あらすじ◆
鷲津が守る

●感想

 ハゲタカシリーズの第三巻。上巻を読んでから大分時間が経っての下巻です。今回は国内だけでなく中国やアメリカを巻き込んでの戦いとなりました。驚かされるのは中国の資金力です。金がだぶついてて死に金と呼ばれるくらいです。どうせ捨てる金なら有意義にって…その金で国内の格差を少しでも埋める努力をしろ、なにが共産主義国じゃ!
 日本を代表する産業といえばやっぱり車。もちろんアメリカもドイツも有名ですが。今回はそんな日本の自動車産業の中でもトップを走るアカマ自動車が物語の中心。中国の小僧っこが日本を買いにきた、しかしその後ろに見え隠れする中国政府の影。圧倒的資金力でマネーゲームに持ち込まれたら勝ち目がない…どうする鷲津。
 今回の鷲津は企業を買収するのではなく企業を守ります。ホワイトナイトとなって。蛇の道は蛇というようにアカマは企業買収の経験豊富な鷲津に防衛策の教えを乞います。もちろん金のためというのもあるのでしょうが、日本の企業を外国から守るため、という理由もあったと思います。一巻で日本を買い叩くと豪語していた鷲津も魂のある企業に大和魂を感化されたようです。
 結局中国の小僧っこは当て馬にすぎず黒幕は別にいました。ウルトラCを決めるため世界中を駆け巡ります。かつての雇用主のアルバートクラリスや中国の大富豪など。全ての関係者と国の面子を立て、なおかつアカマを守る、これをやってのけます。ムムム…凄い。いや~金はあるところには大量にありますね。努力の成果なんでしょうが。
 ちょいちょい前作からのキャラクターが出たりしますが、正直どこまで意味があるかわかりませんでした。それなくてもよくない?みたいな。芝野さんとか一巻から出てるけど今回出したのはなんだか義理で出した感が否めない。だって物語の中枢に絡んでこないし。いたずらに人を増やすと覚えられないから困っちゃう。
 なんだかんだ人たらしな鷲津はどこにいっても一目置かれる。そして権力者はもれなく鷲津から目が離せなくなる。冷たいような熱いような、悪人のような善人のような、不思議な魅力をもった主人公です。

【名言】

 考え中



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