タイトル

旅のラゴス

本

筒井康隆

◆あらすじ◆
ラゴスの大冒険

●感想

 もの凄い評判を聞いて読みました。高い期待値を上回ることこそなかったけれど、大幅に裏切ることもありませんでした。つまり★★★★小説です。あ、でもSFが苦手な私が面白いと思うくらいだから、好きな人は本当に好きかも。いや、逆かも。私が割と好きなのはSF小説だけどそこまでSFSFしてないから好きなのかも。だからゴリゴリのSF好きには物足りないかも…
 青年時代のラゴスから始まります。北国出身のラゴスが北から南へ、南から北へ冒険します。特殊な力なのかなんなのか行く先々でラゴスは人に信頼され好かれます。老若男女問わずに。ラゴスにも特殊な力はありますが、この世界の住人たちの中では普通の方です。ラゴスよりも凄い能力者がいっぱいいます。壁抜けしたり、空を飛んだり。ラゴスのいる世界は時間軸自体は未来ですが、文明は古くなっているというパラドックスが起こっています。この文明を失った分、人々に超能力的な力が宿ったそうな。宿ったというか戻ったそうな。だから人は元々不思議な力を持っていて、それが文明の発達と共に徐々に失われていったそうです。
 全部つながっているのですが、短編に分けられていてとても読みやすかったです。ラゴスは旅が進む度に賢くなりますが、その本質は変わることはありませんでした。即ち、謙虚で思慮深いということです。その知識で大金持ちになろうと思えばなれなし、世界の頂点に立つことも出来たと思います。現代の技術で伝えたことはコーヒーの栽培の仕方とおいしい飲み方です。素敵★
 最後の最後まで旅人であり続けたラゴス。最後の旅は若い頃楽しく過ごした女性に会いに行くことに。隠居することのないラゴスのような大人は好きです。でも自分もそうなりたいかと聞かれたら今の所答えは「NO」です。私は今でさえ家でのんびり本を読んでるのが好きだから。

【名言】

準備中



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