タイトル

陽気なギャングの日常と襲撃

本

伊坂幸太郎

◆あらあらすじ◆
銀行強盗4人組が人助け

●感想

 3つ数えろが不完全燃焼だったため、久しぶりに読みたくなりました。これも結構繰り返し読んでて5回目くらいです。タイトルで日常と~とあるだけあって4人それぞれの日常から物語は始まります。成瀬は公務員の仕事を、雪子は同僚の謎解きを、久遠はスリを、響野は幻の女の捜索を。
 これらがなんやかんや絡み合って物語は一本になってきます。大筋は大会社の令嬢が攫われた→助けてあげよう→攫った人とは別の人がまた攫った→助けてあげよう…こんな感じです。物語もさることながら会話の掛け合いが抜群に面白いです。そしてその中核にいるのが響野。嫁にも仲間にもあしらわれます。響野に言わせればあしらわせてあげてるのかもしれませんが。薬に厳しい外国の話の後で、「疲れてるでしょ、外国に羽休めでも行ってきたら」とやたらに言われます。みんな響野が大好きなのです。
 今回のゲストキャラはダメなんだけど人が良いタイプ。家族の恨みを晴らそうと、身代金誘拐を企みますが計画が杜撰。人質も逃げるチャンスがあるにも関わらずあまりのダメさと、罪滅ぼしに誘拐犯に協力します。読者もきっと誘拐犯に肩入れすると思います。それを見越してか最後は救いがある展開で終息します。
 とにかく会話が面白く堅苦しくないためスラスラ読めます。読書ビギナーに是非読んでもらいたい一冊です。最初にこうゆう本を読めば「本って面白いんだ!」となるはずです。私みたいに突然五体不満足を親から渡されると読書嫌いになること請け合いです。

【名言】

 おまえは昔から、事前に勉強をしておいて、試験に臨むタイプだったからな



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