タイトル

任侠病院

本

今野敏

◆あらすじ◆
今度は病院を立て直す

●感想

 任侠団体の立て直しシリーズ第3弾。今回の対象は病院。案の定、神永の叔父が処分しようと思っていた案件です。そしてもちろん曰く付きの案件。神永の叔父はとぼけてますが明らかに確信犯です。だって3件全部そっち系の方々がかかわってくるんですよ!?そうとしか思えません。やり手のようだし…
 病院の経営は財務的な面で問題はありますが、勤めている人の質は良いです。医者も看護師も事務方も、みんながやる気とプライドを持って働いています。だのに経営は傾いています。原因は外部委託している業務にあります。病院の業務で外部に委託していることは様々あり、それを一手に引き受けている業者がある模様。こいつが曲者で法外な料金で仕事を請け負い、病院経営を圧迫させています。違う業者にしてしまえば話は早いですが、この問題が今回の肝。果たして阿岐本はどう裁くのか!
 ここに出てくる医者で派遣の医者という人が出てきます。この人は一週間のうちに幾つもの病院を行き来します。腕は確かできっとどこの病院でも重宝されていることでしょう。小説の中の言葉で「こういう医者が日本の医療を支えている」というのがあります。どこかに腰を落ち着けた方がメリットは大きく、今よりも身体的にも肉体的にも楽になるはずです。それでもそうしないのは使命感からではないか、と思うのです。誰にでもできる仕事ではない、それがそのまま働くモチベーションになる人も少なからず世の中にはいると思います。
 最後はいつも通り後味よく決着がつきます。きっと今後は健全で患者に人気の病院になっていくことでしょう。いつも思うのですが立て直すきっかけを与えるのは阿岐本ですが、それを持続させていくのはそこで働く人々に他ならない。つまり阿岐本は人の意識に作用しているのです。数字の健全化はほとんどのコンサルタントに出来ることでしょう。でも人の意識を改革することは並大抵のことじゃない。まさしくカリスマが出来る離れ業でしょう。

【名言】

準備中



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