タイトル

任侠学園

本

今野敏

◆あらすじ◆
今度は学校を経営

●感想

 任侠シリーズの第2作目。あらすじで書いた通り学校の経営に乗り出します。きっかけは前と同じパターンで神永の叔父貴が処分に困っていたものを代わりに引き受けるという展開。きっとこれはもうテンプレでしょうね。学園の経営ということで教師として実際に生徒に教えるわけではありません。理事長となってあくまで経営です。結局生徒たちには多大な影響を与えることになりますがね、もちろん。
 学園は荒れ果てていた。窓が割れ、落書きされ、生徒は授業などまともに受ける状態ではなかった。そこからあらゆる手を使って生徒を躾直し、学校を美化していくお話。お約束といいますか、最後にはちゃんと水戸黄門の印籠を出すシーンに相当することがあります。ちゃんとカタルシスが用意されていますので途中はイライラしながら読んでください。
 私が通っていた学校はどこもいたって普通でした。だから普通じゃない学校というのは本の中やドラマの中でしか知りません。だからこの話がどれだけリアリティのある話なのか判断はつきかねます。まぁヤクザが理事長の段階でありえない気はしますが。なんにせよ私は普通の学校育ちですので窓が割れている状況が考えられません。私が育ったところは豪雪地帯で冬は零下が当たり前のところです。そんなところで窓を割るやつがいたらどうなるか。これはKYですね。だからかちょっと悪いやつが同級生にいても窓を割るという悪さをする奴はいませんでした。時代を遡ってもそうだと思います。だから窓を割るという行為は、素行が悪いかつ、寒冷地の学校の生徒ではないという条件のもと行われる悪行かと思われます。ほら、映画のクローズも確か舞台は神奈川でしょ。あれがもし東北だったら矛盾を感じていまいち映画に入れなかったと思うのです。
 ヤクザは躾に厳しい。それを見るだけでも学校教育に向いてるかもしれません。家庭で躾を教えなくなった今日では学校がその役割も担うしかないかもしれません。かといって学校で教えようとしてちょっとでも身体なり精神にダメージを与えれば親が乗り込んでくるというひも付きの躾になることは必至ですがね。

【名言】

準備中



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