タイトル

月魚

本

三浦しをん

◆あらすじ◆
古書に魅入られた2人の話

●感想

 久しぶりの三浦しをん小説。それもかなり前の作品です。ちょっとBLかなと思うところもあります。三浦しをんってあんまりそういう性描写ない印象だけど、書いたらどんな感じか気にはなります。
 主人公の1人である本田真志喜は由緒ある古本屋『無窮堂』の現主。もう1人の主人公は幼馴染の瀬名垣太一。瀬名垣は小売りはしない卸専門の古本屋さん。どちらも幼い頃から古書にふれ、それに憑りつかれている。2人の関係は微妙で友達というには遠慮があり、共犯者といったほうがしっくりくる。小さい頃のある出来事がきっかけで、互いに気を遣い合っているのがこの2人。無邪気な残酷さが取り返しのつかない事を起こしてしまう。
 これを読んで古書に興味が出ました。それは価値があるからというのもあるのでしょうが、蒐集癖が私にもあるからだと思います。人は何かを集めたがる生き物ですよね。集める対象は人それぞれで、その人の個性が多分に出ます。また、面白いと思ったのはその本が生きてるか死んでるかという話です。それによると図書館の本は死んでるそうです。もちろん人気の本はそんなことないのでしょうが、ある人にとってしか価値のないものを流通させずに保存しておくことは、本を殺していることに他ならないようです。ん~目からウロコです。主人公ら2人はそんな本を減らすべく、本に奉仕しているといっても過言ではないと思います。
 これを読んでて作者には得意の主人公像があると思いました。例えば三浦しをんは男2人。年齢は青年くらい。まほろもそうだし風が強く~もそう。今野敏は中年男。まぁ物語の性質上かもしれませんがほとんどそうです。隠蔽捜査しかり樋口顕しかり。誉田哲也は女。姫川玲子、武士道シリーズなどなど。伊坂幸太郎は超能力。そんなに大それた能力じゃないんだけど少しの超能力が伊坂作品を特別な物にしている気がします。とまぁ私の好きな作者さんを例に出してみましたが、そんなに的は外れてないと思います。皆さんも自分の好きな作者さんの作品で通ずるものがないか考えてみてください。きっとあるはずですから。

【名言】

準備中



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