タイトル

マネーロンダリング

本

橘玲

◆あらすじ◆
絶世の美女が現金50億円を奪取

●感想

 橘玲の本を読むのは2作目です。この前も金融小説で「タックスヘイヴン」こちらもとても面白かったです。金融にそこまで詳しいわけじゃないので、ここに出てくる方法が現実的か否かは判断できないのですが、少なくとも素人目で見たら荒唐無稽な話ではないので物語に入り込めます。
 主人公は海外の金融機関を渡り歩き、ドロップアウトした秋生。結構お金を持っています。ドロップアウトした後は香港で暮らし、コンサルタントのようなことをやっています。仕事というよりは趣味みたいな感じです。無知な日本人を相手にして小金を稼いでいます。
 そんな秋生の元に麗子という美女が訪れ、婚約者のためにオフショアの法人口座を作って送金したいと言ってきます。その額は5億。怪しい香りがプンプンしますがそれをやってのけます。ところがある日秋生の元にヤクザがきます。金を持ち逃げされた、と。そしてその額は50億円。麗子とは連絡が取れなくなっていました。ヤクザに金を探すように依頼されます。
 ストーリーはこんな感じです。金融小説ですがミステリーの要素もあります。美女の足跡を辿るという点では火車に似ているかもしれません。謎はたくさんありますが、後半にはきちんと回収していきます。終わり方も全員がハッピーエンドとまではいきませんが、良い終わり方です。
 全体を通して退屈させない小説だと思います。久しぶりに読むのが楽しみな小説でした。ハゲタカや火車が好きな人には特にオススメです。

【名言】

 たいていの人間は、自分がまったく理解できないことは、徹底的に拒絶するか、盲目的に信用するか、どちらかしかできない。



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