タイトル

燃えよ剣 -下-

本

司馬遼太郎

◆あらすじ◆
新撰組副長・土方歳三の後篇

●感想

 後半戦です。正直読むかどうか迷いました。僕は新撰組が好きです。その好きな新撰組の凋落の一途を辿るのが忍びなかったからです。大河ドラマでもそうだったし。イヤじゃないですか、好きな人とかグループが落ちぶれていくのをみるのは。
 そんな背景はありますが、読んでみたら案外面白い。新撰組は寿命短いですが、土方の人生はそれよりもずっと長い。新撰組は池田屋がピークであとは落ち目ですが歳三はまだまだ戦い続けます。自分の器を自覚しひたむきに生きる姿に男を感じます。とても魅力的。ドラマの影響が強いからか脳内再生では山本耕史です。
 ん~僕はあまり歴史に詳しくないから感じたことを素直に書きます。将軍様は酷い。まだ戦い続けている部下をほっぽって自分は逃げてしまう。もしも臆病なだけなら許せませんね。そこに高度な政治的な意図があったならしょうがないですが。そうだと信じたいです。じゃなきゃ鳥羽伏見で死んだ人たちは犬死です。むしろ幕臣を殺すことに意味があったのかも。その後の明治維新がスムーズに進むように。
 勝てば官軍とはよく言ったもので、正しくその言葉通りになります。官軍だったのにいつのまにか賊軍になっているだなんて。新政府軍が勝ったのは日本にとっては良いことだったんでしょうね。早く統一しないと外国に攻められちゃうから。ただ、失ったものも大きいでしょう。この後に世界を相手に戦争しますが、根性の座ってる土方や新撰組がいたらどんなに心強かったことか。大局的な見方と哲学的な思想を持っている坂本竜馬や高杉晋作がいたらどんなにまとまっていたか。永遠の0を読んでもちろん筋金入りがその時代にもいたのは学びましたが、幹部はほとんど腑抜け。ここに幕末の志士がいたら日本軍はもっと強かっただろうに。想像ですがね。
 土方歳三は褪せず倦まず汚れずな人生のようでした。本当に立派。人を惹きつける魅力に満ち、命を懸ける価値がある人間だったようです。その一生を読める「燃えよ剣」是非読んでみてください。

【名言】

考え中



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