タイトル

首折り男のための協奏曲

本

伊坂幸太郎

◆あらすじ◆
首折り男とその周りの人のお話

●感想

 伊坂作品を読むのは陽気なギャングの3作目以来です。伊坂作品はハマる時とハマらない時があります。これはどちらかというとハマらなかった方です。随所に自分が面白いと思う伊坂さんらしさがありましたが、全体でみるとそこまで面白くはなかったです。
 特徴はポップな死といじめ。首折り男とタイトルに出ているくらいだから、当然首を折られて死ぬ人が出てきます。首を折る男とそれに似た人。それに似た人を当人だと勘違いする人。勘違いした人に依頼された探偵。合コンする人。それぞれ赤の他人で別々の人生を歩んでいます。
 面白かったのは勘違いした人の話です。夫が寝たきりになっている妻の話なんですが、昔恋した人を探してくれ、と探偵に依頼します。おそらく40年以上前で、しかも会っていた期間はわずか4日程度。それでも探偵は探し当てます。結末は読んで確認してください。
 この探偵の人は陽気なギャングの成瀬に似ています。落ち着いていて、思慮深い。皮肉な言い回しも見事です。ただ響野みたいなキャラは出てこないのでそこまで面白いやり取りは見れません。落ち着いた大人とひな鳥みたいな大人が2人揃うと爆発的に面白くなるようです。

【名言】

 安全地帯から文句を言うだけなら、ただの、謙虚さをなくした評論家だ



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