タイトル

恋文の技術

本

森見登美彦

◆あらすじ◆
誰もをメロメロにする作文技術を習得

●感想

 初めて読む作家の本です。森見登美彦。自分を作品に出すタイプの作者でした。内田康夫と一緒ですね。初めて読む形の小説です。小説というかなんというか。物語はずっと主人公・守田の手紙で語られるいわゆる書簡体小説です。
 何人かと同時に文通をします。新しい発見ですが手紙を読むだけでもそれぞれの人物像が想像でき状況もわかります。守田の目的はどんな人でも籠絡できる文章を書けるようになることです。いやそんなことに苦心しないで研究をしろ、と言いたくなりますがそっちは才能がないようです。守田の身分は大学院生です。研究のため京都から能登半島に行くことになります。そこには先輩の研究員が1人いるだけです。寂しさもあってか彼は文通をするようになります。
 この書簡体ですが途中で飽きました。普通の形式の小説の方がいいです。ストーリーは面白いので普通に書かれた方が私は楽しめたと思います。ただ、オチはならではでした。つまり、文章が上手になってみんなを操ることが出来るようになっています。ただ、文章はその人らしく書けるかもですが筆跡は真似できないでしょう。ワープロで書いたのかな。だとしたらなんだか一気に情緒が無くなりますね。
 他の作品も読んでみたくなりました。甘い恋愛小説が多いかもしれません。作風的に。タイトル的に。できれば 裏切られたい。タイトルで気になっているのは『夜は短し歩けよ乙女』です。

【名言】

 恋をするにもルールがある。ルール無用の戦いをした人間は、必ず世間を敵に回すのであり、買っても負けても不利になる。



©Copyright 2014 Revel in the Novel All Rights Reserved.