タイトル

貴賓室の怪人「飛鳥」編

本

内田康夫

◆あらすじ◆
豪華客船「飛鳥」で謎解き

●感想

 浅見光彦「飛鳥」に乗る。横浜在住のため私も何度か飛鳥を生で見た事あります。でっかい船です。船で世界一周なんてのは一部の人間ができる金持ちの娯楽でしょう。 私には縁がない話だと思っていました。ですがこの小説を読んでみたら何人かは金持ちではないではありませんか!他人のためにお金を出す篤志家の存在なんて稀だとは思いますが、実際いるんでしょうね、こういう人。ですが篤志家も伊達や酔狂でお金を出してるわけではないようです。うまい話には裏がある、常識ですね。
 光彦はルポを書いている出版社からの依頼で船に乗ることになります。出版社が金を出すわけではなく、さらにその後ろにスポンサーがいるよう。そのスポンサーが光彦を指名して飛鳥に乗せたがっているわけです。警戒する光彦。ですが結局乗ることになります。じゃないと話進みませんからね。船の中には危険や誘惑がいっぱいだと心配するお手伝いさん。その制止も振り切りいざ出発の日、身内だけでなく近所の人にまで見送られ光彦は横浜に向かいます。近所の人にも見送られるなんて愛されてますね。
 無事に乗船する光彦に船のお偉いさんが手紙を渡してきた。内容は「貴賓室の怪人に気をつけろ」と。まずは自分の心に留めておくに限る光彦。普通に船旅を楽しみます。そしてある日突然事件が起きます。殺人事件です!さぁついに光彦の出番だ!
 出番は出番なのですが、ここは船の上。いわゆるクローズドサークル状態。「犯人はこの中にいる!」と私でもいきなり言える状態です。そしていつもと違うのは司法の手がないこと。つまり捜査権(司法権?)を持つ警察官がいない。OH〜マイコーング!そこで伝家の宝刀・浅見家の兄に直電です。兄の計らいで警察官がやってくることに。ですがいつまでも船に乗っていられるわけもなくタイムリミットつきです。
 犯人はこの中にいる、と言ったものの容疑者は500人くらいいます。はい、全然絞れてません。推理小説の醍醐味はきっと自分も推理して犯人を考えることでしょう。しかし、私は一切考えません。 理由は疲れるからです。娯楽として本を読んでいるのに、考えながら本を読んだのではイマイチ純粋に楽しめません。というのは言い訳で自分に推理能力がないからです。本当は推理して犯人を当てて、答えが合っていた時の快感を味わいたいもの。
 今回の話はちょっと不完全燃焼でした。理由は読んでみてのお楽しみと言いたいですが、ちょっと人には進めづらいです。だって自分は面白くないと思っているから。いやもちろん自分がグローバルスランダートだとは思っていませんが、少なくとも自分が面白いと思った小説を自信を持って人に薦めたいのです。なぜなら薦めることは人の時間を頂くことになるからです。

【名言】

準備中



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