タイトル

神の子-下-

本

薬丸岳

◆あらすじ◆
続天才・町田の生き方

●感想

 続きです。上巻は面白かったためボリューミィでしたがあっという間に読み終えました。ワクワクしながら読んだ下巻でしたが、ちょっと失速しました。それでも十分に面白かったのです。特にエピローグはとても素敵。私が最も好きな終わり方でした。
 大人になった町田は大学の同級生と会社を作ります。どういった思惑かは実際に読んで考えてみてください。憎まれ口を叩きながらも町田の行動は思いやりが垣間見えます。ただ何処かやはり一線を引いています。周りもそれを感じていて、みんな一線を越えようと様子を伺います。
 視点はいくつか切り替わります。町田、為井、内藤、楓。それぞれが町田の過去を追います。つまり所属していた組織を追うということです。当然危険が伴います。危なっかしくて見ていられない場面もありますが、概ね許容範囲です。後半はほとんど探偵小説みたいになります。ここが少しダレたところですかね。
 誰が組織の人間か。勘の良い人なら読んでいて途中で気付くと思います。もっと勘の良い人はその理由もわかるかもしれません。組織のトップも魅力的な人物です。圧倒的カリスマ性でこの人を盲信するメンバーも多々います。脳内再生は伊勢谷友介でした。
 最後の言葉がとても印象的です。町田がどう成長したかがこの言葉に集約されていると思います。ただ本質的には最初から変わってません。自分が大切にしたいものを、大切にするのは少年の時からそうだったと思います。ありふれたラストですがこれしかないと思います。読者に任せて濁すような結末をえがく作家に爪の垢でも煎じて飲ませたいです。

名言

 考え中



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