タイトル

怪談の道

本

内田康夫

◆あらすじ◆
女性に頼まれて謎を解くことに

●感想

 浅見光彦シリーズの第何弾か。今まで読んだ内田作品の中では1番面白かった。ルポライターの仕事で動燃の取材に行くことになった光彦。偶然にも大学時代の後輩に出会います。 この後輩が好意を寄せている人が今回の依頼者の大空翼ならぬ大島翼。なにやら最近父が死んだらしいのですが、それが誰かに殺されたと思っている模様。光彦が趣味で探偵をやっていると聞いて、調査を依頼することにした。
 またしても人たらしぶりを発揮します。翼とその姉の優美も光彦のことが気になってしまいます。高身長でイケメン。頭も切れて家柄良し。超優良物件には変わりないのですが。結局ね第一印象が良いやつが世の中強いんですよ。そして第一印象は見た目でほぼ決まる。そりゃそう、第一印象なんて見た目以外で判断するところないんだから。嫉妬はここまでにして物語に話を戻します。
 翼の父親が死んで、優美の父親も死んでしまう。こちらは明らかな殺人事件。私の感想なぞをちゃんと読んでくれている方は気づいたでしょうが、姉妹であるはずの2人に2人の父親がいることです。これはネタバレになるので自分の目で確かめてみてください。2人の父親の死に関連性はあるのか。光彦は謎に迫ります。
 動燃とは動力炉・核燃料開発事業団】という特殊法人の略称のこと。原発とかの管理者ですかね。光彦の取材の対象は放射性物質を取り巻く問題。汚染された土地やそこに住む人の問題。 まんま現実でも問題視されていることですね。特に東日本大震災以降は益々世間からの評判は良くないでしょう。ですが資源が乏しい日本が生きる道として国策として進めたのが原子力発電です。 自国でエネルギーを賄えなくなったらどうなるでしょうか。どこかの国の属国になったって不思議はありません。そうならないようにするためにも原発は必要じゃないでしょうか。確かに危険はあります。実際御しきれているとは言えないでしょう。真山仁も小説の中で制御しきれない神の炎と称してました。それでも、もし制御できるなら日本人だと思います。そして日本は神の炎を操る唯一の神の国となるでしょう。まぁアメリカがアークリアクターを作り上げたらぬぬぬ!っとなりますが。
 原発の話になると熱くなってしまいます。本作品は文句なく面白いです。徐々に完成されていくパズルのように、謎が解き明かされていきます。その過程、推理小説の醍醐味を堪能してください。

【名言】

準備中



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