タイトル

隠蔽捜査 -果断-

本

今野敏

◆あらすじ◆
大森署管内にてたてこもり事件が発生

●感想

 竜崎が大森署長になって初めての事件です。今回も竜崎節が炸裂します。 警察署長というのはもの凄く忙しく、その仕事は多岐に渡っていることを知りました。 地域の安全を話し合う会合では、毒にも薬にもならないような話し合いに 一石投じ、一気に場の流れを変え、小うるさい地域のお偉いさん方を黙らせ、 正論で押しきる姿にスカッとします。今野敏の良い所はこうゆう場面を面白く、 わかりやすく文章化できるところだと思います。お節介な女性、ことなかれな教師、 中身のない会話…社会に出たら誰もが経験するような、なんの生産性もない会議を 見事に想像させてくれます。
 そして、もう一つ気に入りのシーンは方面管理官が乗り込んでくるところです。 竜崎は署長のため、役職的には方面管理官より下です。ただし階級は上です。 このねじれが面白さを生みます。まるで水戸黄門のような展開になります。 ただ光圀様と違うのはなかなか辛辣な言葉を放つ点です。方面管理官を小物扱いします。 普通の署長だったらありえないことです。無論、驕っているわけではありません。 憂いているのです。権力を振りかざす小物にも、仕事をしない官僚にも。
 警察署長になっても褪せず、倦まずに原理原則を大事にする竜崎伸也の活躍を是非お楽しみください★

【名言】

 それでは、あなたがたは警察に対して何をしてくださいますか?



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