タイトル

不愉快な本の続編

本

絲山秋子

◆あらすじ◆
ヒモ男の生活

●感想

 クズみたいな男のお話です。顔は格好良くて、次頭が良く、要領も良い。典型的なモテるタイプ。現にとても綺麗なお嫁さんをもらいます。ただ、生来の怠惰さから何をしても長く続かず本気になれることもない。薄っぺらい人間の話です。
 ただしシンパシーは湧きました。私も似たような人間だからです。格好良いとかそういう面ではないです。要領だけが良くて薄っぺらい点です。仕事にしても他人に迷惑がかからなくなるまでは努力しますが、ある程度までいったら他人に迷惑はかけない程度に手を抜きます。だからかいつも大事な所でブーストがかからない。そんな自分に嫌気が差します。まぁ直らないのですが。
 自分の話はここまでにして小説に話を戻します。主人公の乾は女性に固執しません。女性の方が乾に固執するようになります。乾は追う側ではなく追われる側なのです。羨ましい限りですね。女性は追うと逃げるらしいから固執しない方が理には適っていますが、それが中々難しい。この本を読んでモテる男の処世術の一端を見た気がします。
 物語はテンポよく進んでいきます。中身がない訳ではないのですが、不思議な感じでスーと読めます。この作者の特徴かもしれません。アブノーマルな性的嗜好で、ダメ男で、ダメ男をほっとけない女が出てきて。このアンニュイな感じはこの作者独特のものだと思います。気取った言い方をすれば、嫌いじゃないです、こういう感じ。

【名言】

 考え中



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