タイトル

ジェノサイド -下-

本

高野和明

◆あらすじ◆
アフリカを脱出&薬の生成

●感想

 後編です。アメリカの包囲網をかいくぐって日本に辿り着くことは出来るのか。そして薬は完成するのか。壮大な物語の結末は。
 凄い小説でした。大きく大きく広げた風呂敷を見事に畳みました。残酷なシーンありーの、人類の未来を左右する決断ありーの、謎解きありーの本当に面白かったです。印象的なのはハイズマン博士に会いにいくシーン。切れ者であるルーベンスすら博士の洞察力・見識には敵いません。そして「ひとつ忘れている」とクイズを出されますが、綺麗な解答が準備されています。もしかしたら物語の途中で気づく人は気づくかもしれません。そしてこの博士頭は良いですが人格者ではなく、斜に構えても正直なところに好感がもてました。権力に媚びず、自分の言いたいことを言うところも素敵です。
 あとはアフリカ脱出の戦闘シーン。惨い。鬼畜の所業です。ネタバレはアレなんで読んでください。そんなことよく出来たな、と思いました。真っ当な精神の持ち主じゃないです。狂ってます。自分が戦場にいたら吐きまくって、精神も持たないはずです。私は血を見ただけで倒れちゃうんで。こういうの読むと世の中には死んだ方がいい人間は確かにいると思わざるを得ないです。
 そして人類の最高権力者の最大の決断。どっちに転ぶか…本当に読めませんでした。あとは人類より進化した生物の今後について。生物は日本で暮らしていくそうです。これはとてもいい判断だと思いました。なんせ平和だから。平和だし、人は基本良いし、宗教がそんなに強くないし、戦争してないし、ゴハン美味いし、先進国だし、電車は正確だし、自己主張強くないし…バランスの良い大人に育つと思うけどな。あ~日本に生まれて良かった★
 ただ少し文句があるとすれば大学院生君にかな。もうね、腋が甘い。甘すぎる。いやいや危ない危ない。危機管理能力0か!ってつっこみたくなりますよ。追われてるってわかってるんだからもっと疑心暗鬼になれ!行動には気をつけろ!警察小説を読め!って言いたくなります。舐めすぎだよ、警察を。病院に薬持っていくシーンなんて「表は見張られてる」って気づいて裏回って「ここなら大丈夫そうだ」ってんなわけあるか!そんな雑な張り込みするわけないだろうが!罠だと思うだろ普通、と言いたいことは山ほどあります。ま、頑張ったから許してしんぜよう←何様?
 文句なしに他人にも薦められる本です。ただ長いから初心者向きではないですね。あと2回読む気には1年くらい経たないとならないでしょうね。なんせ長いから。

【名言】

考え中



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