タイトル

動機

本

横山秀夫

◆あらすじ◆
胃が痛くなるような4つの短編

●感想

 主人公は警察官、前科者、記者、裁判官。みんな悩みを抱えています。私たちの生活と一緒です。どの話も最後には救いがあり後味はすっきりです。
 個人的に1番面白かったのは警察官のお話でした。あらすじは、警察手帳を一括管理したら、預かっていた30冊の警察手帳すべてが盗まれてしまう、というお話です。大事件ですね。こんなのが外部に漏れたら警察の信頼は地に落ちます。この責任を負わされるのは発案者の貝瀬。犯人の目星をつけ捜査を開始します。
 容疑者は少なく目星はすぐにつきますが、いかんせんどの人にも動機が見当たりません。が、妻との会話で貝瀬に電流が走る。ある人がプライドを守るために隠したのではないか。つまり、自分一人が無くしちゃって大きなマイナスのカードを持って今後の警察人生を歩むよりも、一斉に皆のが無くなれば自分の失態はうやむやになりマイナスのカードがなくなるじゃん!と考えたのではないかと推理しました。
 結末は意外でした。悪いことに変わりはないのですが、情状酌量の余地は十分にあると思います。自分のためじゃなく、誰かのために泥をかぶれる人、そんな人に私はなりたい。そんなポエミーなことを思わせてくれる素敵なお話でした。

【名言】

考え中



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