タイトル

ダイナー

本

平山夢明

◆あらすじ◆
殺し屋専用のレストランで働くことに

●あらすじ

 初の平山夢明作品。すこぶる良い評判を聞いてずっと読んでみたいと思っていました。まずは表紙のハンバーガーにインパクトがある。ジューシーかつボリューミーで実にアメリカチック。挟まっているチーズがまた美味しそう。ダイナーというタイトルだけあって料理の話なのかな~なんて甘いこと考えながら読み始めました。
 主人公はオオバカナコという平々凡々な女性。金はないが突然旅行に行きたくなったカナコ。そんな折に見ていた雑誌でちょっと危険だけど1日で30万の報酬の仕事を見つけた。とりあえず電話をかけてみたら案の定怪しげな人間。ただ旅行に行くことがもう使命と課しているカナコは危険を顧みず火中のクリを拾いに行くのだった。
 クリを拾えずただただ火中で命乞いをしたカナコはとある料理屋に引き取られることになる。殺し屋専用のレストラン「キャンティーン」。シェフは元殺し屋で料理の腕は抜群。サボリを決して許さず、従業員に365日の勤務を強要する漆黒のレストラン。客の機嫌次第ではすぐ殺されてしまう。そんなドキドキハラハラなレストランでオオバカナコは生き残れるのか!?死と隣り合わせたことで、生を実感し、日々を漫然と過ごしてきた自分を反省する…なんてことはまるでない。
 カナコは莫迦なように見えて実はそうでもないです。生き残るための駆け引きは怪しげなバイトを軽はずみに引き受けた人物と同一とは思えません。それでも危ないシーンは多々ありますが。
 それとこの作品のもう1つの見せ場である料理の描写について。主にハンバーガーですがとんでもなく美味そうで、文字から匂いと味を感じとれるくらいです。バンズのふっくら感、チーズのとろとろ感、野菜のみずみずしさ、パティのジューシーさ…どれをとっても一流です。万単位の材料費で手間ヒマも尋常じゃなくかかっているこのハンバーガーはまさに究極です。海原雄山をも唸らせることでしょう。オーマイコーング!
 前評判が良かったため期待していたのですが、期待したほどには面白くありませんでした。ページ数が多いことも相まって他人には薦めづらい作品です。

【名言】

考え中



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