タイトル

奪取 -上-

本

真保裕一

◆あらすじ◆
偽札を作って友人を助ける

●感想

 初・真保裕一作品です。結構重たい感じかと思ってたけど、蓋をあけてみたらまぁ軽快。前半はストーリーにスピード感があり、後半はじっくりと緻密な描写が目立ちます。どちらかといえば最初のスピード感で全部やって欲しかったですね。
 友人がサラ金で借りた金を返せなくなってしまい、いつのまにか保証人になっていた主人公が半分は友人のために借金の返済を計画する。残り半分は自分がやりたいことのきっかけになったため、自分の挑戦でもありました。借金額は1260万円。期限は1週間。主人公の特技はメカ。あらゆる裏技を知っています。自動販売機のジュースを無料で飲む方法や、コインパーキングに無料で停める方法などなど。ですが借金の額が額だけにそんなみみっちいことをしていては全然時間が足りません。そこで主人公が考えたのは偽札作り。果たして期限内に金をつくることはできるのだろうか!
 お札=日本銀行券ですがどんなかはわからないけど、最高の技術を駆使して偽造の防止をしていることは有名ですよね。主人公たちはそれに挑みます。偽札つくりは重犯罪です。国家の貨幣経済そのものを揺るがすのですから当たり前ですね。でも殺人に比べれば罪は重くない気がします。主人公たちも人を傷つけるようなことはせず、偽札つくりに精を出します。主人公たちの考え方は偽札作って市中にばらまいても、それが本物と変わらなければそれはもう立派なお金だ、というもの。確かに使えれば私のような下々の民にはどこで作られたかはどうでもいいことです。だからか彼らは犯罪を犯しているはずなのに応援したくなってきます。
 お札つくりの緻密なシーンとヤクザから逃げ回るアクションシーンといった動と静を兼ね備えた小説です。また軽くも重くもあります。偽札つくりに興味があるという方は是非。

【名言】

考え中



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