タイトル

DARK -上-

本

桐野夏生

◆あらすじ◆
ミロが御乱心

●感想

 ミロシリーズ4作目。これは先輩から借りているのですがミロの変貌っぷりが激しい!というか前の巻あたりからなんか変になってきてましたが…なんか一気に作風が変わった。サッカー見てたはずなのにいつのまにか野球見てるような、人間失格読んでいたはずなのにマキバオーを読んでいるような、それくらいの変化です。
 はっきり言うと1,2作目の普通のミステリー風の方が面白かったです。3,4作目は正直作者がミステリーに飽きて、もしくは苦手だから自分の得意なフィールドに強引に持っていった感があります。全く別作品として読んでもいいくらいです。なんかそれがちょっと腹が立つ。別作品でやればいいのに、わざわざ続き物でやるなんてそれは「逃げ」に見えました。もしくはやっつけに。そんなことするくらいなら中途半端でも続き書かなければよかったのに。続き書かなくても大して待ちわびている人がいるような作品じゃないでしょう(←言葉強すぎの言い過ぎかも)。
 このDARK(上)はまずはミロが壊れるところからです。でもこの理由に納得いかないです。フリがなさすぎる。もう唐突すぎてワケわからんのです。なんか作者が「ん~4作目はミステリー書くの疲れたからミロを崩壊させて人の醜いところを存分に書きたいな~どうやって崩壊させようかな~」と考えて、苦肉の策で後付け設定を足したとしか思えないのです。だから不自然。物語の流れよりも結論ありきで書くから流れは無視され無茶な設定が出てきます。受け入れられなかったらそこまでです。
 人の大事なものを奪い合う話です。人それぞれ大事なものは違います。それが奪われたらどんな気分でしょうか。それも理不尽に。仕様がないことはあると思うんです。それは折り合いをつけて吹っ切るしかない。いつかは時間が解決してくれるでしょう。でも、人から故意に奪われたら?許すことが出来なかったら?人はどうなるでしょう。時間が解決してくれるのなんて待てないし、時間に解決してもらうつもりもないとしたら。自力で決着をつけようとするでしょう。それはもう血も涙もない陰惨な報復です。互いに傷つけ騙し合い、人の汚さを描くミロシリーズ最終巻・前半戦。

【名言】

考え中



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