タイトル

池袋ウエストゲートパークXⅡ -西一番街ブラックバイト

本

石田衣良

◆あらすじ◆
1.芸術家は大変
2.ユーチューバーは大変
3.整形トラブル
4.ブラック企業を退治

●感想

 やっぱり面白いです。こち亀と同じく世相を斬り取るためシリーズはずっと続くでしょう、作者が死ぬまで。楽しみだな〜。でも新しいことがどんどん起こる世の中で、それを小説にするわけだから、勉強や取材は欠かせないわけです。作者の努力に頭が下がります。取材不足な荒唐無稽な話は読んでいて興醒めしますから。
 全部面白かったですが特に面白かったのはユーチューバーとブラック企業の話です。ユーチューバーは何かと話題ですが実際何をして、どれくらいお金を稼げて、何が大変かが不明でした。とてもわかりやすく描かれていて少しはユーチューバーについて理解できたと思います。おそらく取材した内の半分くらいしか表には出てないでしょう。つまり表で輝いている人ほど裏の努力は膨大だということです。イチローしかり、錦織しかり。お金持ちで有名で羨ましいと思いますが犠牲にしてきたものは常人の比ではないはずです。いやいやあれほど地位も名誉も手に入るなら誰でも努力できるでしょ、と思うかもしれませんが犠牲を払っても手に入れられるかどうかは当然わかりません。むしろただ犠牲を払うだけの場合の方が圧倒的に多いのです。それを恐れずに努力した者にのみ神様がたまにご褒美をくれるのでしょう。
 そうゆう努力もありますがブラック企業の努力は未来に繋がりません。努力しても最低の生活から抜け出すのに苦労します。しかもその努力は非生産的です。ほとんど洗脳と一緒です。若い人間の命が企業のガソリンみたいになっています。本物のガソリンには電気などそれに変わるエネルギーがありますが、人間に変わるエネルギーはまた別の人間のエネルギーしかないのです。恐ろしい。ブラック企業は人殺し企業です。従業員にそうさせるなら社長には「お前も一緒の生活水準で同じ仕事を週2でやれ」と言いたいです。週5日は社長業していいから。こうゆう奴に限って自分の名声は高めたがる。従業員に給料やらずに貧しい国に援助して聖人気取り。マスコミと世論の受けだけを気にするようになる。まぁこんな奴についていく方もいく方ですが。
 ブラック企業は人を殺す。比喩ではなく事実です。であるとすれば一般人である我々に何ができるか。やはり一番はその店を利用しないことでしょうか。売り上げを下げて経営をにっちもさっちもいかなくする。兵糧攻めですね。頼むからそういう企業はなくなって欲しいですし、やりたくないことをやらないで済むくらいの努力は誰もがするべきだと思います。自分の歩く道を自分で決めるためにはそれなりに努力が必要です。誰もが幸せになるためには大幅な社会の改革が必要でしょう。どうすれば良いかは皆目見当もつきませんが。

【名言】

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