タイトル

同期

本

今野敏

◆あらすじ◆
同期の警察官が懲戒免職に真相はいかに…!?

●感想

 またしても今野敏作品。この人はいったいいくつの警察小説を書いているのやら。本作は公安警察と刑事警察のお話。相容れなそうな両者ですが、それをなんとか上手く絡めて小説にしてしまうのが今野敏。流石です。
 主人公は刑事の宇田川。刑事に憧れ、その夢を叶え現在は警視庁捜査一課に属する。その同期である蘇我はどこかぼーっとしてるところがあるにも関わらず公安に引き抜かれていった。2人は同期の中でも仲が良く一緒に飲みにいくような仲だった。とある事件の捜査中宇田川は銃で撃たれそうになるが、すんでの所で蘇我に助けられる。これは偶然なのかそれともなんらかの意図があるのか。その数ヶ月後、蘇我は懲戒免職になるのだった。
 と、こんなお話。蘇我の懲戒免職の理由は不明だし、本人に連絡取れないし、データは残ってないしで刑事としての勘で「ムムムッ!?」と思う宇田川は独自に蘇我の調査を始めるのでした。そこに暴力団絡みの事件が起こり、宇田川は捜査本部に駆り出されることになる。ところが運命のイタズラ(今野敏の思惑)で事件のことを追っている内に公安の影が見え隠れし、事件の捜査が蘇我の真実と交差していくことになるのだった!
 ふ~ほとんど小説の概要になってしまった。刑事と公安ってあんまり仲が良い印象ないですよね。同じ今野敏作品の中でもそうだし。刑事側から見る公安は情報を隠蔽する鼻持ちならないエリート意識を持ったいけ好かない野郎ども。公安側から見る刑事は情報を漏洩する信頼できない集団。そもそも捜査の対象が違うから中々一緒に仕事することはなさそうですけどね。ただ、刑事事件でも公安絡みだと情報が隠されている所を見ると、どうやら公安の事案の方が優先されている感は否めないですね。公安は国を守るための集団だから当然といえば当然かもしれませんが刑事からしてみれば面白くないでしょうね。まるで自分の仕事が格下みたいに扱われるわけですから。おそらくこのシリーズはそんな相容れない2つの組織が絡み合うことを描いていくのでしょう。
 いっぱい警察小説を書いている今野敏がまだ手をつけていない警察の部分はどこか考えてみました。それは箱根駅伝の先導をする白バイの話。いやどういう話にするのか、とか聞かれても困りますよ。ただ今テレビ見てたら白バイ走ってるから言ってみただけですよ。そうだな、主人公は駅伝の先導をしたいがために警察官を志した青年。その青年がなんやかんやで事件を解決し、技術も身について夢を叶えるというサクセスストーリーはどうだろうか。え、大雑把すぎるって?知らない。

【名言】

準備中



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