タイトル

アジアンタムブルー

本

大崎善生

◆あらすじ◆
最愛の人との出会いから死ぬまでの話

●感想

 もう何度読んでるかわからない本ですが、久しぶりに読んだら感動して泣きそうになりました。本や映画ではなかなか心動かない方なので自分でも驚きました。こうゆうのって案外内容もそうですが、読んでる時間や環境も大事なのかもしれません。読んでたのスタバですが。
 さて、主人公はまたしてもエロ雑誌の編集者です。主人公は優しいのですが、周りにいる人たちもこぞって優しいです。彼女の近い未来の死を知った時の彼の行動力、自分の存在を無意味だと嘆くも現実と折り合いをつける医者、会ったばかりなのに色々世話を焼いてくれるタクシーの運転手。彼女は幸せの中で逝けたはずです。
 こうゆうのを読むと人間関係が希薄になった世の中といえど、深く繋がろうと思えばそれが出来るんだなと希望がもてます。そして、一緒にいる時間が短くても、その人に同情出来るし、一緒に落ち込んであげることも出来るのだと知りました。優しさの形は様々ですが、ある種の人にとってはこうしてもらうことで救われることがあるというのは事実でしょう。中には「同情するなら金をくれ」という人もいるかもしれませんから一概には言えませんが。
 涙もろい人はかなりの確率で泣けると思います。でも、「今日は泣きたい気分だからこれ読もう」とかって思って読むと案外泣けなくなりますよね。人間って不思議。知名度こそそこまでですが恋愛小説で感動物が好きな人にはおすすめしたい一冊です。

【名言】

 その夜、僕はボルシチ博士となり、そしてセックス博士となった
 もちろん、葉子も十分に魅力的なセックス博士だった。



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